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20名の参加の集会でした!10月14日。

 

「戦争神経症の復員日本兵とその家族は戦後どう生きたか。

 

体験を語る」20名の参加で開催いたしました!

 

中村江里さん「戦争とトラウマ」著者・を迎えて

 

2018.10.14(日)1330分~17時 武蔵村山市中藤地区会館

 

□「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の設立以来2回目の主催の「語り合う会・交流会」を開催しました。当日は20名の参加で30代の親子2組(幼児3人が保育室使用)の参加など5月の1回目と比較して年代が広がり、参加者の区域も武蔵村山市から立川市、西東京市、山梨県からも参加いただきました。

 

□冒頭、8月に放映された「NHK・ETV特集 隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録」を視聴しました。アジア太平洋戦争時に戦争神経症を病んだ日本兵が存在し、その治療の為に千葉県市川市に国府台陸軍病院があったこと、にもかかわらず、戦中も戦後もその存在が隠されてきたこととその社会的背景、問題点が赤裸々に研究者から明らかにされました。

 

□ついで「戦争とトラウマ」の著者で、ETV特集にも登場するこの分野の研究者、中村江里さんから「不可視化されてきた日本軍兵士のトラウマと戦後の家族への影響」というテーマで精神疾患兵士がアジア太平洋戦争で増加した事、その背景に大規模で苛烈な戦争による兵員の心身リスクの増大、軍隊内の私的制裁の横行など軍隊の暴力的構造があったことの指摘がされました。しかし「皇軍の精神的卓越」が強調され、「国の為に死ぬこと」が名誉であり精神病になり兵役できないことは国賊であり「不名誉な事」との認識が本人は勿論家族の認識でもあったこと。研究することがタブー視されるなど、その認識は戦後も解消されず「語りにくい事」として今日まで続いていること、戦争神経症の兵士本人だけでなく共に暮らした家族にまで世代を越えて「戦争とトラウマ」が連鎖する可能性がある事などが話されました。

 

□3番目に「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の設立人黒井秋夫が従軍した父親が戦争体験により精神を病んで復員し、戦後の日本社会に順応できず、安定した職業に付けず、貧乏な暮らしが戦後長く続いたこと。ベトナム戦争時のアメリカ兵のトラウマに到る戦争体験を知ったことがアジア太平洋戦争に従軍した自分の父親の姿と重なって見え、「戦争による日本兵のトラウマの存在を確信」し「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」設立に至る経緯と「戦争とトラウマ」を語り継りつぐ活動を続ける思い、活動への支援のお願いがありました。

 

□最後に参加者が「語り合う会」に参加した感想を出し合い以下のような事が話されました。

 

・父親が戦死したので生活が苦しかったが、苦労した母親や兄に思いはあったが、今まで薄かった父親本人がどういう思いで亡くなったのかを考えるきっかけになった。

 

・父親は2回従軍したが戦争の事は聞いても話さなかった。

 

・捕虜になる事や戦争で精神を病むことが「恥とする精神」はいつ頃からどこで作られたものなのか知りたい。

 

・祖父とは深い話をした覚えがない。戦争の話しもしなかった。PTSDと関係があるかもしれない。

 

 

 

「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」

 

□連絡先 080-1121-3888 https://www.ptsd-nihonnhei.com/

 

日本から、世界中から戦争がなくなることを目標に

 

粘り強く諦めず小さくても輪を広げるよう歩き続けます。

 

PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の今後の活動

 

 

 

■「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」学習交流会を年1回定例で開きます。

 

2019年は824日(土)に会場は武蔵村山市中藤地区会館を予定します。

 

・例年8月は広島長崎の原爆忌、15日の終戦の日の前後に戦争をテーマにした催しやテレビ・新聞報道が多くなり国民の戦争に関する関心が高まる時期に毎年定期的に「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の最大の催しを開くことにします。武蔵村山市中藤地区会館をホームランドにして活動を広げます。

 

■1000人アンケートをホームページ、主催する催しで収集して復員日本兵の家族の声を集めます。

 

アンケートのデータはホームページで常時公開します。

 

・「復員日本兵の戦争とトラウマ」の実態を拾います。社会に広げます。

 

20193月ころ。武蔵村山市緑が丘コミュニテーセンターで「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」主催の学習交流会を開きます。

 

・都内最大の住民が暮らす村山団地の多数が高齢者でアジア太平洋戦争の日本兵士の子供世代に当たるからです。

 

201911月頃。「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」会員・支援者交流会(総会)を開きます。

 

・開催場所は交通の便利なところを考えますが未定です。

 

□戦争や平和に関する催し、学習会などで「PTSDの復員日本兵とその家族」をテーマに取り上げるようホームページなどで広報します。その場合、学習会講師、資料とプログラムを提供します。

 

□戦争や平和をテーマにした集会、催しで「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」を知らせる活動をします。

 

□「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」のホームページで会員、支援者の交流を広げます。

 

□自衛隊員とその家族とのつながりも意識して活動を広げます。

 

□「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の会員、支援者を増やします。

 

 

 

*自衛隊員とその家族を「戦争とトラウマ」に苦しませてはならない。

 

日本が戦争を始めたり戦争に加わるようなことをしてはならない。

 

□安倍首相の憲法9条改定を急ぐ動き、自衛隊が「駆けつけ警護」と称して外国の軍隊の戦闘支援に参加できる法律解釈、集団的自衛権の合憲解釈など日本の政治が戦争から遠ざかる(平和)方向ではなく戦争に近づいていくようでとても心配です。

 

・いま、日本には自衛隊員を家族に持っている何十万人の人達がいます。今はそうでなくとも、将来に自分の子供たちが、孫たちが自衛隊員と家族を作ることも十分にあり得ることです。

 

・「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」は自衛隊員が戦場に行くことがないように力を尽くします。

 

自衛隊員とその家族に心を配り、「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の仲間に加える努力をします。

 

2018年10月14日・「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」

 

□連絡先 080-1121-3888 https://www.ptsd-nihonnhei.com/