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8月25日開催の「おしゃべりカフェ」まとめを公開します。

 

 

 

2019825日(日)「おしゃべりカフェ」のまとめ

 

 

 

    参加者46人、子ども4人(1才~9才)、演奏グループ(カクテル―チェ2名) 総勢52名でした。

 

参加者は開催ごとに増えています。

 

・地域別内訳 武蔵村山市内15 多摩地域9 都区内11 (東京35人)

 

埼玉1 群馬2 神奈川1 千葉2 山梨1 静岡1 大阪1 京都1 不明1(東京以外 11人)

 

・半数が多摩地域からの参加者でした。うち3分の1が地元の武蔵村山市民なのは心強く思います。武蔵村山市に根を張る市民活動という側面も大事にして行きたい。武蔵村山市中藤地区会館をホームグラウンドに隣近所の人たちに支えられ根を張る「PTSDの会」として成長していきたい。同時に大阪、京都、静岡、関東一円から参加者がありました。日本軍兵士とその家族のPTSDというテーマを全国に発信していける確信と力を得る事ができました。

 

    講演と発言を6人の皆さんにお願いしました。

 

・講演(35分) 北村毅さん 室田元美さん 

 

・発言(5分) 北川直実さん 遠藤美幸さん 星野康弘さん 西中栄一郎さん

 

・講演者、発言者は中村江里さんの書評会、日本軍(国)による南京大虐殺や万人坑関連の集会、「若者から若者たちへの手紙」シンポジューム等この1年の間で主催者が知己を得て情報交流をさせて頂いている皆さんです。どの方の研究もお仕事も主催者が大変興味があり示唆をいただいた方々であり短時間で恐縮でしたが講演、発言をお願いしました。主催者の想像を超えるお話しをしていただきました。参加者からは40数人の少人数で聞くには勿体ない中身の濃いお話しで勉強になったと言う感想が多数寄せられました。深く感謝申し上げます。

 

・北村毅さんの「従軍兵の戦争体験が子どもへ更にその子へと連鎖するメカニズム」のお話しは今更ながら戦争を発端とするさまざまな事象が底深く見えない恐ろしさを広げることに戦慄しました。今も進行する親の子への虐待、学校でのいじめの1つの始まりが先の戦争体験にある可能性のお話しも戦争は今も続いているとの思いを強くしました。戦争は本当に恐ろしい。やってはいけないと強く思いました。

 

・室田元美さんからは「PTSDの会」自身まさに「加害と被害」の両面を持つが故に活動の根底に加害の自覚をおくことの重要性を教えていただきました。同時に全国に小さくても何十年も語り継ぎ、中国や朝鮮半島との交流を続けている市民活動の存在を紹介していただきました。「PTSDの会」を武蔵村山市に根を張った市民活動という軸も強化したいと考えている主催者は大きな励ましをいただきました。

 

4人の発言者の皆さんからは様々な角度から日本が置かれている歴史の今をビビットにお話し頂きました。

 

遠藤美幸さんが「世界」8月号から掲載している「戦友会狂騒曲」を主催者は早速買い求め読み始めました。

 

    進行・運営について。

 

・進行のお手伝いを3名の方に協力いただきました(「会場準備と進行」二つのマニュアルを作成しました)。

 

発足以来4回目の開催で初めて受付を配置できましたので参加者名簿ができ・参加者数も分かりました。

 

・初めて参加費(資料代)をいただきました。アナウンスが遅すぎて全員に伝わらず中途半端でしたが募金のお願いをしました。

 

・講演と発言  講演35分、発言5分でお願いしましたがそもそも短すぎました。内容が素晴らしかったのでお願いした事は大正解であったと思います。多くの参加者から好評をいただきました。

 

・「おしゃべりカフェ」での相互交流。 主催者の時間配分の見通しが甘すぎたことで参加者が当初に一番期待していた「おしゃべりカフェ」相互交流をわずか20分しか取れない原因になりました。主催者として時間管理を反省お詫びし次回128日の「おしゃべりカフェ」に生かします。

 

・カクテル―チェさんのコンサートは大変好評でした。心安らぐひと時でした。コンサートは次回以降も継続したいと思います。

 

    広報・開催のお知らせに力を入れました。

 

・武蔵村山市報81日号に掲載。「市民活動ひろば」8月号にチラシ300枚折り込み。

 

「健康友の会・村山支部ニュース」で紹介。各種の集会などでチラシを配布しました。

 

・VFPジャパンのフェイスブックで新聞の紹介記事がシュアされました。パルクのメーリングリストへ発信しました。

 

・色々な集会などで知己を得た人たちへ継続してお知らせしています。メール送信50人、郵送30人。合計約80人にお知らせしています。

 

・朝日新聞8/17、毎日新聞8/22に「おしゃべりカフェ」と「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の紹介記事が掲載されました。

 

PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」に11人の皆さんが新たに当日加入していただきました。2020年に20人以上の会員で活動の方向、組織(運営、体制)などを決める第1回総会を開催できそうです

 

収支。

 

・今回(発足以来4回目)初めて資料代(参加費)をいただき募金もお願いして収入がありました。

 

・資料代15700円  募金7800円。収入合計23500円がありました。

 

・費用は会場費、印刷費など約9万円かかりました。

 

128日の「おしゃべりカフェ」以降は収支の均衡をめざします。

 

    課題。「プライバシーを守る事と広くお知らせする事」のバランス。

 

★「おしゃべりカフェ」への参加者、発言者(発言内容)のプライバシーを守る。

 

・従軍した父親のPTSDによりその子ども、そして孫世代がいわば連鎖して様々な影響を受けて育ち暮らしていることが明らかになってきました。自身の体験を人前で話すことは辛い経験です。勇気が必要です。話す事ができない人がまだ大勢います。そういう人たちが「おしゃべりカフェ」に参加しています。話しても心配ない。話すことで心のどこかが軽くなる、解放される。そういう会の運営をめざします。皆さんからも多くの意見を寄せていただき「おしゃべりカフェ」をより良いものに形作っていきたいと思います。

 

・朝日新聞、毎日新聞に「PTSDの会」が紹介されたように、これからも報道機関からの取材報道が考えられます。というより「従軍日本兵のPTSD、家族への連鎖の存在と問題点」「PTSDの会の活動」は報道を通じてどんどん社会に発信していきたいと思っています。社会に広く知られる、関心を持ってもらうことにマスコミの力は必要不可欠です。そういう意味で、報道機関にこの活動に興味を持ってもらう働きかけは今後も大事な課題です。一方で取材、報道については参加者のプライバシーがしっかり守られることが何より大事です。報道機関の取材・報道は歓迎しますが「安心して参加できる。安心して話せる」ことが脅かされない報道を第一義にしていただきたいと思います。「安心して参加できる。安心して話せる」場の保障に協力いただく、取材・報道の前提条件とすることを報道機関にお願いしていきます。

 

    次回の「おしゃべりカフェ」について。

 

128日(日)、会場は武蔵村山市中藤地区会館を予定しています。(開催日と会場は地区会館の予約が確定する1016日に決定します)。

 

★プログラム等の予定。

 

AM10時開催。BS1特集を放映し視聴します。

 

・希望者には昼食を用意します。

 

PM13時再開します。「PTSDの会」の紹介、講演と質疑応答を予定します。

 

・「参加者メモ」を基にした「おしゃべりカフェ」を90分以上確保します。

 

70名まで対応できる会場を作ります。保育室も午前中から確保します。

 

・評判が良かったのでコンサートを予定します。演奏者は未定です。今後交渉します。

 

・費用は参加者の皆さんに協力をいただき収支均衡をめざします。参加費(資料代)は500円を予定。募金を進行の途中で呼びかけます。

 

・「おしゃべりカフェ」のテーブルごとの交流のときの進行リーダー、会場受付、書籍販売、映像・音響の差配、テーブル配置などの会場づくりに「PTSDの会」の会員と参加者の皆さんにお手伝いをお願いいたします。皆さんの協力を得てスムースな「おしゃべりカフェ」、みんなで作る「おしゃべりカフェ」を実現し成功させたいと思います。

 

・『「おしゃべりカフェ」のドキュメント、まとめ』は今回同様、事後に参加者にお送りします。公開可能な部分はHPに掲載し過去の参加者の皆さん、報道関係の皆さんにもお知らせします。

 

    懇親会 20人程の皆さんに参加いただきました。楽しい交流になりました。カクテル―チェの皆さんから即興の演奏をご披露いただき感動しました。次回の懇親会も多くの皆さんの参加をお待ちしています。

 

    心がけたいこと。

 

・「日本軍兵士のPTSD」を扱う活動体であるからこそ組織運営の中心に「温かさで満ちた雰囲気」を心がけたいとおもいます。戦争のない平和な世界をめざす、何事も話し合いで解決するとすれば「温かさで満ちた雰囲気」はとても大事なことだと思っています。どんなことでも話す事ができる。話した内容のプライバシーは守られることも心がけたいと思います。皆さんのご支援とご協力を宜しくお願いいたします。

 

 

2019.9.12   「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」代表 黒井秋夫