迎春 2020年 🎍
語り継がれない経験は繰り返す
語り継いで未来の命を守りたい!
2019年は私、黒井秋夫にとって多忙を極めた一年でした。そこを何とか越す事ができたのは、皆さんの温かい励まし、物心両面のお力添えがあったからと、心からの感謝の思いで一杯です。
2018年に孤立無援の思いで立ち上げた「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」が5回も「おしゃべりカフェ」を開催できました。従軍した父親たちの「声にできなかった叫び」の真実に触れようとする家族の交流の輪が広がっています。
朝日新聞、毎日新聞、しんぶん赤旗、東京新聞で「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」が報道されました。遠藤美幸さんが岩波書店「世界12月号・戦友会狂騒曲」で紹介してくれました。会のホームページに2019年は3000人を越える閲覧者があり、10000ページが読まれました。その輪が少しずつ少しずつ広がるのを感じています。
理解できなかった父親たちの家族への所業(力や言葉の暴力、虐待、不労・貧乏など)が、戦争体験・戦場体験により精神破壊されたからこその姿だと「おしゃべりカフェ」の参加者どうしの語り合いで気付き、たどり着いた人たちが出てきています。掘り起こされています。
戦争は恐ろしい。終戦から75年が過ぎて、従軍した兵士たちがこの世を去った今になっても、
従軍兵から子供へ、更に子供を通じて孫へと同じことが(力や言葉の暴力、虐待、不労・貧乏など)連鎖し続いている事実が明かされています。このような負の連鎖は、私たちの意識的な努力で断ち切らねばなりません。皆さんの力添えが必要です。その道筋をみんなで探し続けましょう。
同時に、このような負の連鎖を引き起こした「戦争は2度と引き起こしてはいけない!」という
父親たちの叫び、家族の声を「おしゃべりカフェ」とホームページを通じて、語り継いでいきたいと思います。子々孫々まで語り継いでいくことが「戦争を絶対にしない、させない」という世論を作るものだと信じています。
そして(子々孫々の)未来の命を守りたいのです。
8月に前立腺ガンが再発し、9月〜11月に放射線治療で根治をめざしました。12月25日には発作性上室性頻拍のカテーテル手術をします。多くの先輩たちが毅然と病気と向き合ったのを見習い、家族の支え、皆さんの励ましを頼りに弱い人間ですが私らしい人生を送りたいと思っています。
皆さんのお力添えを宜しくお願いいたします。皆さんのご活躍を心から願っています。
2020年が皆さんにとっても、私にとっても、「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」にとっても飛躍の年・良い年であることを心より願っています!
• 「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」
• ホームページ https://www.ptsd-nihonhei.com
• 連絡先 🏣208-0001 武蔵村山市中藤3-15-4
• 代表 黒井秋夫 ☎080-1121-3888 qqkc6av9@ceres.ocn.ne.jp
2020年元旦・年賀状に代えてお送りいたします!