黒井秋夫が講師としてお話しします。
お近くの皆さまどうぞお出で下さい!
★以下 主催者の発行物より。
開催日 11月17日(火)午後6時半から
会場 神戸学生青年センター
阪急六甲駅下車 北東徒歩3分 TEL(078-851-2760)
参加費 700円
講師 黒井秋夫(PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会代表)
戦争の持つもう一つの暴力
「復員日本兵の心的外傷後ストレス障害
=PTSDを考える」
帰還兵の心的外傷後ストレス障害(PTSD)が大きな問題になったのは、ベトナム戦争から帰還した米兵が社会復帰できず、アルコールや麻薬の依存症になる例が多くみられることによってである。その時、アジア・太平洋戦争に従軍した日本兵はどうだっただるかという疑問は出されたが、大きな問題になることはなかった。
日本兵のトラウマが広く明らかになるのは、2018年に出版された中村江里さんの「戦争とトラウマ」と、同年にNHKで放映されたドキュメント「隠されたトラウマ」によってであった。
日本兵がトラウマにならないわけがない。旧陸軍では精神を病んだ兵士は、千葉県市川市にあった国府台陸軍病院などの精神疾患専門の病院に送られた。国府台病院だけで患者は1万人を越えたという。この事実が長い間知られることがなかったのは「皇軍に戦争神経症はない」として軍部が隠ぺいして来たからであり、終戦時に患者の記録を焼却隠滅したからだった。
現在、自衛隊もPKOという美名のもとで、戦場への派兵がなされている。そして、派兵された自衛隊員の自殺率の高さが報じられている。集団的自衛権が合憲とされ、敵基地攻撃論が堂々と語られている今、兵士のPTSDの問題は避けて通れないのではないだろうか。
主催 実行委員会
(神戸学生青年センター、神戸・南京をむすぶ会、兵庫県反天皇制連続講座、
ふぇみん兵庫)