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病院職員研修会参加者の感想

2021年10月25日、東京都内の病院の職員研修会で講演しました。若い参加者の皆さんが真剣に聞いてくれている気持ちが伝わりました。黒井は話しながら何度となく声が詰まりました。感動しました。

 

★感想が届きましたので掲載します。

 *ほとんどが若い世代の参加者で、感想では「PTSDの日本兵が存在したことを初めて聞いて、従来の戦争の見方が変わった」、「振るわれた暴力の影響が今も家族に連鎖し戦争の影響が続いている」、「戦争でPTSDの兵士が必ず生ずることが分かった。やはり戦争をしてはいけない」「PTSDの日本兵の存在は語り継いでいくことが大事だ。」などの感想が多くみられました。

  以下、21人の参加者の感想を掲載します。

 

1,このたびはとても辛い経験をされているお話しを聞かせていただき、とても胸に詰まるものがありました。お父様は肯定しながら(おそらくは当時はほとんどの方がそうだったかも知れません。また、そうしないと前に進めなかったのではないか)

戦争に日々を過ごし、帰還されたら価値観が180度変化してしまった世の中に戸惑いながら戦死された方の思いやいろんなことを抱えながら、うまく笑えず、幸せになることに戸惑いながら生活をされていたのではないか。

黒井さんがベトナム帰還兵の方のお話しを聞かれて「もしかして父もPTSDだったのではないか・・・」と思い、どうしようもない気持ちになったことをお察しすると、何とも言えない気持ちになり涙が止まりませんでした。でも黒井さんはそこからお父様を理解するために、奮闘され未来を救いたいという思いに感銘を受けました。北海道旅行のお父様のはにかんだ笑顔がとても印象的でした。今後もこの活動の輪が広がっていくことを願っております。黒井さんもお体ご自愛ください。

 

2,戦争というテーマのお話しは何回か聞いたことはありますが、今日の研修のような日本兵の家族をテーマは初めてでした。自分は戦争の時代に生まれていないので全く実感はないですが、戦争の影響でその家族がいまだに苦しんでいるのはとても心が痛みました。

自分のじいちゃんも90才を越えていますが戦争の話しは一回もしたことなかったけど、実は辛い思いで毎日を過ごしているのかと少し不安になりました。

戦争は終わったと言われていますが、日本には黒井さんのように苦しい思いをした方がたくさんいるので、そういった意味ではまだ戦争は終わっていないんだと思いました。今日のお話しを聞いて、なぜ戦争をしてはいけないか学べたし、自分の口からも他の人に伝えられるくらい自信を持ちました。

黒井さんのような体験をしている人は多くいると思いますが、それを伝えようとしている方は本当に少ないので、学校の授業でも伝えてほしいと思いました。

政府の人たちにも伝えて、苦しんでいる人たちの思いを知ってほしいと思いました。良いことは中々連鎖しにくいですが、悪いことはどうしても連鎖してしまうという実態があるあるので、戦争がその時だけの戦いではなく、その後何十年も殺人、自殺、暴力といった形に変わって連鎖してしまうので、この事実を戦争を知らない人たちに知ってもらえる世の中がくることを願っています。黒井さん、今日は本当に貴重なお話をありがとうございました。

 

3,加害の歴史を認めようとしない今の日本国憲法は、アメリカの押し付け憲法だと言っている自民党、特に保守の議員の頭の中が本当に分からなくてこわい思いをしています。

ただ最近は、投票だけでなく、SNSや黒井さんの活動が世の中に広がりやすい時代だと思っています。私も戦争のない世の中にしたいと、子どもが生まれてから真剣に考えるようになりました。一人の力は微力ですが無力ではないので、自分の意見、想いを周りの人に発信する、今日聞いたことを話すことからでも始めていきたいと思います。

日本の隠蔽体質は民主主義を本当に傷つけていると思います。今回の話しを聞いて怒りを覚えましたし、子どもがこれから生きていく将来が不安です。

黒井さんの活動は必ず世の中を変えると思います。中国の方との交流お話しもすごい勇気づけられました。これからもご活躍を期待しています。

ニュースのメール送信を希望します。

 

4,貴重な体験談をありがとうございました。お父さんの思いを率直に語り活動を起こす姿勢に感動しました。イラクのPKO活動を終えて帰国した自衛隊員にもPTSD、自殺の問題があると聞きます。時代は違っても戦争が与える心への影響の大きさに驚きました。今回のお話しを聞いて自身の祖父や祖母にも何らかの影響があったかもしれないと思いました。そして自分自身の考えや価値観にも関連しているかもしれません。

黒井さんと李素楨さんのエピソードには運命的なものを感じました。そして中国語を勉強されていると聞いて驚きました。黒井さんが中国に行かれることがあれば、そのお話しもぜひ聞いてみたいです。

 

5,私が初めてPTSDを知ったのがイラク戦争後の米兵のドキュメンタリーでした。そこにはまともに生活できず、自殺、家庭内暴力が多くみられたと放送されていました。

今回、日本兵のPTSDについては学校やテレビでも知ることはなかったのでとても良い勉強になりました。テレビでは8月に戦争をテーマにしたドラマやドキュメンタリーをやり、戦争の恐ろしさを知る事ができますが、その後の兵士たちの生活にフォーカスした内容は今まで見ることはありませんでした。黒井さんが立ち上げた「語り合う会」がきっかけで徐々に世間に知られるようになったのはとても良い影響である一方、まともに支援や調査をしない国の実態にただ残念としか見えず怒りがわき起こります。この機会に周りの人たちにも、日本兵のPTSDとその症状に苦しめられてきた本人、家族がいたことを我々が伝えていくことも、良い影響を与えられるかなと思いました。どうか、お体をご自愛いただきながら、少しでも多くの方に伝えていただきたいと感じました。

今日の講演、とても勉強になりました。ありがとうございました。

 

6,映像で黒井さんのお父さんを見ながら、その姿、無口で表情があまり感じられない姿を見て、その傷の深さを想像しました。

どれほどむごい光景を見たことか。なぜこれほどのことが戦後その責任があいまいにされ続けて来たのか不思議に思いました。戦争で亡くなった方はもちろんですが、その後の被害者やその後遺症について多くを知らなかった自分が恥ずかしく思いました。勝敗が就いた後はスッキリ終わる戦争など一つもないことを改めて思い知らされました。

この日本兵のPTSDがその後大きく問題視されていない。社会問題として認識できなかったことが不思議に感じました。また戦争の傷が現代の中の暴力にも繋がっているのではないか、、、、との指摘にはハッとさせられました。あの戦争をちゃんと知る事は現在の問題にちゃんと向き合うことに繋がるのだと感じました。それにもかかわらず調査さえ行わない国の姿勢に憤りを感じました。本日は貴重なお話しをありがとうございました。

 

7,本日は貴重なお話しをありがとうございました。「若い人たちに死んでほしくない!」。私も同じ思いを持っていると感じながら参加しました。

戦争における「PTSDの日本兵と家族」、戦争というのは終わった後も参加したその本人だけでなく、その家族をも巻き込み傷つけて行くものと思いました。PTSDという目では見えない、形にもならない恐ろしい心の傷を、本日のお話しで少し理解することができました。

黒井さんがお父様の生前、尊敬する気持ちが持てなかったが、ベトナム戦争のアメリカ兵のことをきっかけに、このような交流館を設立し活動されたことが良かったと心から思えます。

李素楨さんとお会いになって、戦争のことをお父様に代わって謝罪され「お父様も被害者だった」と言葉をいただいたことは、亡くなったお父様に伝わり、きっと喜んでおられると思います。

この国は確実にまた戦争をするということに向かっています。

「白旗宣言」黒井さんの言葉を忘れないようにしよう。未来のために自分も生きていこうと思います。

 

,本日は貴重な話を聞く事ができて良かったです。資料や映像を見て、まさに「こころが壊されてしまっている人間」というのを目の当たりにして絶句しました。今まで戦争の被害や苦労の話を何度か聞いたことがありましたが、戦争後の精神障害については全く知りませんでした。映像では古いものだと、痙攣や歩行困難など無残な様子が見て取れ、帰って来れても無事ではなかったのだなと驚愕しました。

黒井さんの父親の無反応・無気力も同様に戦争やたやすく人間を破壊するものだと再認識しました。つらい任務、環境の変化、国の対応など、一人の人間には抱えきれないような経験をされたのだなと思いました。戦後PTSDの調査は絶対にやるべきだと思います。この話や病気を知らない人は日本にたくさんいると思います。戦争をしてはいけない理由としてとても大きい要因になると思います。

現在、日本の外交は、ロシア、北朝鮮、韓国、中国と危険な状態にありますが、話し合いで解決できるのが理想ですね。私も軍事費にの倍増には反対ですが、全くのゼロでも厳しいと思います。具体的な案があればより納得できるのではと思います。ありがとうございました。

 

9,本日、大変貴重なお話しを聞かせていただいてありがとうございました。お話しを聞いて、戦争について、最前戦には報道をされて知っている人も多いだろうし、自分自身もそうだったと感じた。

人を殺めるということは非日常であり、本来であれば「いけないこと」「ダメなこと」といわれているため、兵士の人たちに大きな大きな心の負担になったのだと初めて知った。

自分も経験あるが、一度受けた心のキズは一生消えるものではないと思った。

黒井さんの「白旗をあげることは恥ずべきことではない」それは、イコール国民を守ることなのだと感じた。改めて戦争はいけないものと思う。今日はありがとうございました。

 

10,今日は貴重なお話し本当にありがとうございました。実際の映像を見ていく中で、これが本当に起きたということ、そして今も苦しんでいる人がいるということに胸が痛くなりました。学生時代に「PTSD」という言葉を初めて知りましたが、本やTVでも取り上げられるのはアメリカ兵のことばかりで、日本兵で「PTSD」を発症した人のことは全く知りませんでした。しかし、今回のお話しを聞いて何故日本兵にはPTSDはいないと思い込んでいたのか、自分が恥ずかしくなりました。

実際に戦争に行くのは一般市民であり、私や私の家族が人を傷つけて平気なはずがないと思います。

そして黒井さんのように、長年お父様との関係に悩まれるような、心に傷を受けた人の家族にも大きな影響があるということ、私もしっかり心にとどめておこうと思います。そして決して戦争をしない平和な日本を守り続けていくために、今の日本の好戦的な流れを変えていきたいです。また、メールやお知らせぜひいただきたいです。本日は本当にありがとうございました。

 

11,本日の講演ありがとうございました。とても迫力のあるお話しと映像でした。お話しと映像にもありましたが出征していく方へ、女性や子どもたちが日の丸を振っている場面を目にしますが、帰国する場面や療養する帰還兵の様子を報ずることがないことに違和感がありました。政府が隠したことがたくさんあったと知る事ができました。

若い人には死んでほしくない。日本は二度と戦争をしてはいけない。本当にそうです。自分の子も孫たちにも、そんな思いはさせない。させたくない。守らなければいけないと思います。ありがとうございました。

*自民党・高市さんの発言「この人は戦争したいんだな」と夫と話しています。みなさん選挙、まずは投票に行きましょう!!

 

12,感情を伴うと記憶はより強く心に残りやすくなります。その記事がPTSDとなって、戦後になってもいつまでも人の心を蝕むのだと改めて感じました。

国の為にと正義感を抱いて戦地に赴いた方が沢山おられた事でしょう。まじめに働き、心を傷つけ、一生懸命戦った兵士が沢山おられたでしょう。忘れられず、悩み、後悔したり事実を受け止めようともがいたり、苦しい思いの中で治療も受けられず苦しんだ当事者たち。そしてその家族を通し傷ついてきた妻、子どもたち、皆、被害者、国の被害者。戦争は嫌いです。いつもそう思います。

日本は戦争に対する反省がないので、また繰り返されないよう有権者が気をつけていかないと思っています。選挙に行きます。子どもも連れて行きます(大学生ですので)newsOKです。

 

13,貴重なお話しをありがとうございました。お父様が戦後のPTSDであったのではないかと気づいてから独学で勉強されて実際に足を運んで調べられたこと。黒井さんの現在取り組んでいる交流館の活動は本当に素晴らしいと思いました。

つらい過去と向き合うのは辛いことだと思いますが力強く話して下さり感激しました。国でPTSD兵士の家族の実態調査を是非してもらいたいと思いました。現在、暴力やアルコール依存症などの問題

がある家庭でも世代をさかのぼると連鎖があるのだとひしひしと感じました。これから世代をさかのぼって聞き取りしたいと思います。

今日は業務が忙しく研修に参加するか悩みましたが本当に参加し黒井さんのお話しを聞けて良かったです。過去の新聞や動画チェックしたいと思います。これからもお体に気をつけて活動がんばって下さい。機会を作って交流館に行って見たいと思いました。ありがとうございました。

 

14,戦後76年が過ぎ、戦争のことを知らない人の方が日本に多くなりました。PTSDの復員日本兵の存在は全く知られていません。このことを多くの人が知ることによって、戦争をしない日本を目指していかなければいけないと強く感じました。

黒井さんの力強いお話しはとても心に残りました。体調に気をつけて今後もお過ごしください。今日はありがとうございました。

 

15,黒井さんの父親との過去の話を聞かせていただきありがとうございました。

若い人たちに戦争で死んでほしくない、日本に軍事費はいらない。自民党の選挙公約、本日、黒井さんから聞かせていただいたPTSDの日本兵と家族の存在をまず身近な家族から伝えていかねばと強く思いました。

戦争の悲惨さに生き残った兵士、家族の人権まで変えてしまう恐ろしさを絶対にさせない為に1人でも多くの方に耐える必要がある。誰もが安心して暮らせる社会をつくるためにも、日本が二度と戦争を起こさないためにも若い人たちに選挙に行くことも大事であることも同時に伝えていかなければと思います。

 

16,本日の研修のお話しを聞いて戦争で受けた多くの被害を国がかくしていることを知りました(患者の治療記録レセプトなど)。兵の方が負った心の傷は家族の心も傷つけてしまう。それに対して当時は誰も気づいてあげられないという戦争は国も人の心も貧しくしてしまう事だと思いました。

黒井様が今、たくさんの子どもたちに語っている戦争についての経験談は、本当に子どもたちの心に残っていることと思います。貴重なお話しをありがとうございました。

 

17,貴重なお話しをありがとうございました。

戦争のお話し、原爆の話しとか、その後の放射能のお話しはよく聞くのですがPTSDの日本軍の話しは全く聞いたことがなかったです。海外のドラマとか映画とかでそういうアメリカ兵の話はあるので、考えてみれば帰還した兵士の中でPTSDの人がたくさんいるはずなのに、気づかない、分からない、国がかくしてきたということなんですね。今回初めて知りました。戦争はその最中も終わった後も、本当に胸が痛くなるようなことしか起こらないとつくづく思いました。子どもたちの心に少しでも響くといいなと思いました。

 

18,本日は戦争に関する貴重なお話しありがとうございました。これまで様々な方から伺う機会がありましたが、自身の楽しい話しならまだしも思い出したくない様な話を聞くたびに、いかに周りの人のためにという思いを毎回強く感じさせていただきます。

「私も加害者だった」この言葉がとても印象に残っています。戦争を直接体験していなければ、どうして戦争ボケ等になったか分からないことだし、それを隠す政府のやりかた、そして国のために一生懸命に戦った人たち、本当に国に対して怒りがこみ上げてきます。

今回PTSDに対して初めて学び、まだその被害にあっていないにもかかわらず気づいていない方もたくさんいるのかなと感じ黒井さんの活動の大切さ。これからも続けて欲しいと思いました。

 

19,貴重なお話しありがとうございました。戦争の悲惨さについて伺い知ることができました。国はPTSD兵士と家族の実態調査をして戦争のリアルな姿を知るべきだと思います。

 

20,貴重な公園をしていただきありがとうございました。戦争体験者のお話しを聴かせていただく機会はこれまでもありましたが、そのご家族の目線でのお話しはまた違う内容であり、戦争の不必要性を改めて学べました。

PTSDという用語も、一般的に認知されるようになったのはここ1020年くらいだと思います。「戦争ボケ」というひどいワードもそうですし、出兵された方々に失礼な言葉で深くショックを受けました。NHKの朝ドラなどで知ったような気でいましたが、心の傷について知ることで、やはり全然、想像の域を超えたものが多くあるのだとつきつけられました。

戦争に行った方々の気持ちを鼓舞するような情報操作、敗戦とともに書類などを焼却処分するなど、上層部の対応は、どこか今の政権が重なる気がします。憲法改正、軍事費UPなど、不必要なものばかりだと強く思いました。今度の衆院選、いい結果に繋がるように時分の信念のもと一票を投じたいと思います。

今回のお話しを拝聴し、一般社会でも、その人の背景をしっかり教えてもらい、その人なりを知ることは大切なことだと再認識できました。我々医療者もしっかり患者様の生きて来た時代や生活、社会背景を知り、しっかりと向き合えるようにしたいと思いました。今日はありがとうございました。

 

21,本日はお話しをいただきありがとうございました。健生会では時々平和に関する研修がある他、私はプライベートなどでも勉強させていただく機会がありますが「PTSDになった日本兵とそのご家族」のお話しを聴いたのは今回が初めてでした。また、「日本兵とPTSD」について、今まで考える事もなかった事に気がつきました。それは今まで、それが戦争に起因するものと思われていなかった、恥ずかしいこととして秘め事になっていた、そして国が無き物として葬り去っていたなど様々な要因で隠されてしまう。「戦争」というものの特質だと身をもって感じました。

黒井さんが「知っていれば掛けられる言葉があったかもしれない」と仰っていましたが「知らない」事によって気づかないうちに自分が「加害者」になってしまう怖さにも気づきました。

健生会では“被爆者検診”を行っており、そこで被爆者の方のお話しを聴く機会があります。とても辛い体験でも「後世に残さなければいけない」という想いから勇気を持ってお話ししてくださった事、抱いてしまった感情を大勢の前で打ち明けることは大変勇気が必要なことかと思います。

それを無駄にしてしまわないよう、今日お聴きしたお話しを周りの人たちに伝えていきたいと思いました。

PTSDになった日本兵と家族」に関する資料館などがこれまで全くなかった事も驚きました。江東区にある「東京大空襲・戦災資料センター」も民間の寄付によって運営されておりますが、日本の戦争に対する姿勢がまったく十分ではないと今日改めて思いました。今まで知らされて来なかった戦争の側面が広く伝わるよう微力ながらご協力できればと思います。

 

ニュースいただきたいと思います。